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  カジノレイド(フライトオブスワン16)スペシャルレポート  
  カジノレイドことフライトオブスワン16を取材するため、成田国際空港にほど近い千葉県の和田牧場を訪れた。今年の2月末をもって調教師を引退する際に、「実家の和田牧場で馬の育成に携わり、縁の下の力持ちとして皆さんのお役に立てればいいなと思っています」とコメントしていた通り、和田正道師が笑顔で迎えてくれた。ちなみに、和田(道)師は、本馬を管理予定の和田正一郎師と同じく、獣医師免許の保持者である。それ故、調教師時代と同じく、和田(道)師の敬称をもってお呼びしたい。馬装を行なっているのは、本馬へ騎乗するモンゴル人スタッフのバイラさん。3歳から馬に乗り、モンゴルの名高い競馬祭典であるナーダムの県大会で7位に入ったという筋金入りのホースマンだ。ゲート練習を3回こなした後、ダートコース内に設けられた内馬場に移動。続いて、800mのダートコースに移動してキャンター調教を開始。スムーズに加速し、パワフルなフォームを披露してくれた。「前に行こう、もっと速く走ろうという気持ちがありますが、騎乗者の指示に従ってきちんとペースを守れます。同世代の馬と比べるとパワーが圧倒的ですね。特に、トモの蹴っぱりがスゴイ。最後の直線でちょっと手綱をゆるめたら素晴らしい加速を見せたでしょう。エンジンのかかりが実に良い」と、調教を見守っていた和田(道)師が満足げに語ってくれた。もともと筋肉量に恵まれていた馬体だが、日々の調教や、昨年導入されたトレッドミル運動の積み重ねによって、全身が発達した筋肉に覆われている。特筆すべきは和田(道)師も言及したトモのたくましさだ。ただ立っているだけでも目立つ筋肉の線が、動くにつれてクッキリと盛り上がり、目前を駆け抜けていった直後の後ろ姿などは、ほれぼれするほどだ。「2歳になってからの成長が目覚ましいでしょう、それはすごく大事なことだよね。セリに出す馬などは、濃厚飼料で短期間に見栄えのする馬体にすることがほとんどだけど、この馬の場合、たっぷりの青草や濃厚ではない飼料、そして毎日の運動の積み重ねによって自然に付いた筋肉です。キ甲から尻にかけての背中のラインも素晴らしいし、理想的な寝方をしている肩の角度、トモの筋肉の付き方、しっかりした腹袋も良いね。文句のつけようがない!」と師が強調する。馬体のみならず、動きについても「力強さに加えて、繋の返しが柔らかく、しかもバネがある。常歩で見せる歩様の良さが走りに直結しています」と解説してくれた師の言葉に深くうなずいた次第。トレッドミル運動は心肺機能の向上にも一役買っているという。「人が乗らなくとも、心拍数を200まで上げられます。その積み重ねが持って生まれた心肺の強さをさらに強化してくれるんです」という師の言葉通り、キャンター調教を終えてクールダウンするカジノレイドはケロッとした表情で、すぐに息が入っていた。「2歳のこの時期としても充分以上の馬体と動きだけど、今もなお成長中だし、競馬を使い始めてからも成長力を見せてくれるタイプだと思うから、この先どんな馬になってくれるのか本当に楽しみ。ノボジャックのような馬になってほしいね。元調教師のベテランホースマンがあらためて最近の成長ぶりに驚き、惚れ直したよ。自分でも1口入りたいと思っているぐらい!」と締めくくってくれた。  
     
 
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