LAUREL CLUB  
  カズサクション16スペシャルレポート  
  茨城県牛久市にあるKSトレーニングセンターへ足を運んだ。新厩舎が昨年の年末に完成し、どんどん施設が充実しているのが分かる。その厩舎を覗くと本州では珍しく洗い場が厩舎内にあった。「この辺では初めてだと思うよ。はっきりは調べていませんが(笑)。厩舎内に洗い場があることで作業の効率が良くなりますよね。とにかく動線を短くすることを意識して厩舎を建設しました」とKSTC代表の坂本さん。トレセンの入口を見てみると、すぐ近くに馬運車を付けて馬を降ろす場所がある。そして厩舎までの間に体重計があり、馬運車を降りる→体重計測→馬房という流れが一直線で完了するようになっているのだ。「馬場に出るまでにも上り下りがあります。下りを上手に歩く馬は走る印象がありますし、栗東の逍遙馬道のようなイメージですね」とすべてが理にかなった造りとなっていた。「まあ、後付けで話している部分もありますけどね(笑)」と坂本代表はおどけるのだが、大阪杯にも出走した関東重賞ウイナーも当トレセンでずっと手がけていたとのことで、実績と信頼が右肩上がりとなっていることが見て取れる。そんな理想的な環境で育成されているのがカズサクション16。馬名もアヴェントゥリストと決定しており、順調に調整が進んでいる。普段から調教に跨がっている野口さんは母のカズサクションにも騎乗していたのだという。「やはり思い入れはありますよね」と感慨深げに話す野口さん。「おませさんですね。2歳の中では素直で手の掛からないタイプですし、物事に動じない芯の強さを持っています。馬場で乗っていてもそれは変わりませんし、たとえ物見をしたとしてもすぐに切り替えてくれる。オンオフがしっかりしています」。と走る馬に必要な気性のスイッチはしっかり持っているようだ。「初めて速いところに行った時はさすがに疲れを見せましたが、その後も順調に乗り込めています。以前トレセンに勤めていた元厩務員さんもいいと褒めてくれていますし、鉄屋さんもいい2歳がいるねと色んな人から声をかけて頂いています」。関係各者の評価も非常に高いようだ。父のサウスヴィグラスは地方のリーディングサイアーに4度輝いており、中央でも堅実に走ってくれる「馬主孝行」血統としてセリでもかなりの人気を集めていた種牡馬。15年からは3年連続で地方競馬リーディングと勢いがさらに増していたのだが、残念ながら今年の3月に死去。油が乗りきっていた時期での訃報は競馬界にとっても痛手となるニュースだった。これから貴重となる血を継いだ本馬は、母父ゴールドアリュール、母母父アジュディケーティングとダート界を牽引した名馬がずらりと並んでおり、その血に恥じぬ活躍をしてくれるに違いないだろう。「ダート短距離のイメージが強い父ですが、距離の融通が利きそうな体をしています。体も大きすぎず、小さすぎず、バランス良く出ていますし、スピードもありそう。気性もいい意味で前向きですから、早い時期でのデビューを検討しています」と管理予定の岩戸師の口ぶりからも期待の高さが伺えた。こういう血統だけに狙いがわかりやすいというのもいいポイントで、適性把握に時間がかからない分、目標に向かって最短距離での調整が予想される。早い時期から「馬主孝行」の競走馬として息の長い活躍を期待できるだろう。
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