入厩予定先 美浦・和田正一郎
総額(総口数) 800万円(200口)
一口価格 40,000円
維持費 3,000円/月(2歳1月より)
保険料 1,360円/年(2歳より)
 
   
     
 
2017年9月

千葉県の和田牧場にて、屋外ダートコース3200mを18秒ペースのキャンター調教を行なっています。和田(郎)師は「まだ馬体が完成途上で背腰がしっかりしきれていませんので、時計になるような速いところは控えているのですが、それでも十分な調教量を乗り込んでいますので、体力面はとても充実しています」、スタッフは「ゲート練習も普段の調教と併せて行なっていますが、問題なく進んでいます。発馬機周辺でソワソワしていたのも最初のうちだけで、すぐに警戒を解いてくれました。今は枠の中でしばらく駐立させてから前扉を開けてダクで発馬するところまでできています。とても順調です」と話しています。8月中旬は千葉でも不安定な天候の日が続きました。スタッフによると「うだるような暑さから一転して、このところ雨天続きですからね。雷注意報が出る事も多く、馬房の中で過ごす時間が長くなってはいるのですが、イライラ感を出す事なく落ち着いてくれています」との事です。測尺は体高161cm(+ 2)・ 胸囲185cm(+ 5)・管囲20.5cm、馬体重は475kg(+30)です。和田(郎)師は「背丈が伸びて全体に大きくなっていますし、以前は少し物足りなく感じていた腰周りに筋肉が付いてだいぶしっかりしてきました」と評しています。なお、本馬の父ベーカバド産駒のダブルシャープ号が8月20日・札幌9R・クローバー賞(OP)で優勝しました。


2017年8月

新冠町のNYSでは、屋内ダートコース3200mと屋外坂路1本を18秒ペースのキャンター調教を実施。社長が「強い調教後は少し楽をさせましたが、疲れも抜けて気性も安定しています。極端に人見知りをするように、子供っぽい気性はまだ残っていますので、移動による環境変化を経験して成長してくれればと思います」と言及しているように、千葉県の和田牧場へ移動しました。到着後、スタッフは「輸送熱や極端な馬体減りもなく無事に北海道からの輸送を乗り切ってくれましたが、到着直後は興奮してブーブーいっていましたよ。ほどなく落ち着いて今は大人しくしてくれていますが、まずは軽めの調教から立ち上げて環境馴化を進めています」と話しています。その後は屋外ダートコース3200mを18秒ペースのキャンター調教を行なっています。スタッフによると「最初こそうるさいしぐさを見せていましたが、こちらの環境に慣れてからは大人しいものですし、調教中に物見をするような事もありません。ある程度は馴化にてこずる覚悟をしていたのですが、フタを開けてみると順調そのものです」との事です。測尺は体高159cm(+2)・胸囲180cm(±0)・管囲20cm、馬体重は445kg(-9)です。なお、本馬を管理予定の和田(郎)師が7月16日・函館11R・函館記念(G3)をルミナスウォリアー号で制し、平地重賞初勝利を飾りました。


2017年7月

新冠町のNYSにて、屋内ダートコース3200mと屋外坂路1本を14-14の調教を消化。社長は「まだ2ハロンだけですが、追い切りを行なっています。まだ走りに頼りないところはありますが、気持ちがとても前向きで良い調教が積めています」と評しています。測尺は体高157cm(±0)・胸囲180cm(-1)・管囲19.5cm、馬体重は454kg(-1)です。社長の「強い調教を行なっていくうちに少しテンションが高くなってきましたので、調教を一旦緩める事にしました。気性面が変な方向に向かわないよう、引き続き注意しながら緩急をつけて調教を進めていきます」との判断で、屋内ダートコース2400mを20秒ペースに控えた調教を行ないました。和田(郎)師によると「まだ数本ですが強い調教もできるようになっていますし、馬の雰囲気が変わってきましたね。そろそろ環境を変えて調教を行ないたいと思いますので、7月になったら千葉の牧場に移動させます」との事です。その後は、ダートコースの距離を3200mに延ばし、さらに坂路調教も再開しています。


2017年6月

新冠町のNYSにて、屋内ダートコース3200mまたは屋外坂路2本を15-15のキャンター調教を実施。社長が「長期間に渡って継続して順調に乗り込んできましたので、精神的なリフレッシュと馬体成長を促がすため、放牧を行ないます。最近は走りに集中できるようになっていますし、ここまで頑張ってきたご褒美をあげたいと思います」と話している通り、短期間のリフレッシュ休養をさせました。間もなく、屋内ダートコース2400mを20秒ペースのキャンター調教を再開。社長によると「休養中は青草が食べられる広い放牧地に放してあげましたが、とても嬉しそうでしたよ」との事で、良いリフレッシュになったようです。続いて坂路調教を再開し、14-14の調教を行なっています。「休養後も気持ちが程よく乗って、集中したとても良い走りができています。春先まで見せていた気難しい面はほとんどなくなっていますので、このまま進めていきたいですね。まだ身体が成長途上ですし、夏の暑さにあまり強くないタイプだと感じていますので、この夏はこちらでしっかりと乗り込みを行なう予定です」と社長は話しています。測尺は体高157cm(±0)・胸囲181cm(+1)・管囲19.5 cm、馬体重は455kg(+4)です。


2017年5月

新冠町のNYSにて、屋内ダートコース2800mまたは屋外坂路2本を20秒ペースのキャンター調教を行ない、社長は「さらなる馬体成長を促したいので、調教量を工夫してメリハリをつけながら、適度な負荷をかけて進めています」とコメント。続いて屋内ダートコースでの距離を3200 mに延ばした調教を実施。社長は「引き続き、心身ともに入念なケアを心掛けて乗り込んでいますが、まだ馬場に落ちている物などに物見をする事があります。でも、以前と比較すると反応の仕方が穏やかなので、そのあたりにも成長を感じます」と評しています。測尺は体高157cm(+1)・胸囲180cm(+1)・管囲19.5cm、馬体重は451kg(+3)です。その後はキャンターのペースを18秒に上げた調教を行なっています。社長によると「気合い乗りも申し分なく、動きに俊敏さが出てきて良い調教ができています。トラック調教の距離を延ばし、坂路の本数を増やして、さらにペースも上げていますが、疲れる事なく乗り込めています」との事です。なお、本馬が入厩を予定している和田正一郎厩舎所属のオジュウチョウサン号が4月15日の中山グランドジャンプ(JG1)を制して障害重賞6連勝・G1競走3連勝を飾り、同師はJRA100勝を達成しました。


2017年4月(解説)

母のシルクヴァルキリーは骨折明けの4歳未勝利馬ながら、格上馬に挑んだ一戦で鮮やかな逃げ切りを果たした異能の持ち主。2勝目を挙げた折には後のオープン馬を完封しており、Danzig的な快速こそがセールスポイントでした。父ベーカバドは現役時こそ欧州の12ハロン戦線を牽引する長距離馬でしたが、その産駒にはDanzig仕込みの豊かなスピードを伝える傾向があります。初年度産駒の4歳世代の勝ち上がり率は7割にも及び、3歳世代からは兵庫ジュニアGP2着のハングリーベンが出現。タイトルホースの登場も時間の問題でしょう。この両親を跨いで成立したDanzigクロスの持ち主だけに、本馬のこの迫力満点の立ち姿にもいっそう説得力が増してきます。とりわけ前駆の充実ぶりは著しく、胸は一段と深くなり、纏う筋肉も厚みを増しました。パワフルな掻き込みを活かして坂路を駆け登るさまは、まさしく重戦車です。現状はややトモ高が目立つだけに、おそらくこれからが充実期。今はまだ精神的に幼い面を覗かせることもありますが、フィジカルの成長に合わせてメンタルも安定してくるはず。本馬の前途は洋々です。


2017年4月

新冠町のNYSにて、屋外坂路2本を22秒、そして20秒にペースを上げたキャンター調教を実施。社長によると「体調が良く、疲れのない状態を維持して調教が行なえています。気性のほうも、跨る時に嫌がるそぶりを見せて背中を丸くする以外は、反抗心が少なくなりました」との事で、徐々に精神面の成長も見られます。測尺は体高156cm(+1)・胸囲179cm(+1)・管囲19.5cm、馬体重は448kg(+8)です。その後は坂路調教に加えて屋内ダートコース2800mの調教も行なっています。社長は「近ごろは走りに対して前向きさが出てきました。前に馬がいると一生懸命速度を上げて追い越してやろうとする闘争心も出ています。走りに集中できた時は素晴らしい調教ができていますので、心身ともにしっかり成長するまでは矯正馬具などを使って動きを制限するのではなく、コツコツと課題を克服して馬自身が納得してくれるように努めながら進めていきたいと思います」と話しており、本馬の成長度合いに合わせた丁寧な育成が進められています。


2017年3月

新冠町のNYSに在厩しています。測尺は体高155cm、胸囲180cm、管囲19.5cm、馬体重は440kgです。屋内ダートコース2400mまたは屋外坂路2本を22秒ペースのキャンター調教を行ない、社長は「坂路調教を開始してからは、騎乗者を落とそうとしたり暴れたりする事が少なくなっています。まだ時折気難しいところを見せますが、気性面の成長に手応えを感じています」と評しています。その後、「だいぶ鞍上の指示に素直になってきましたので、継続してきた調教を緩めて、馬体成長を促がしたいと考えています。ここまで特殊馬具などに頼らず、人馬のコミュニケーションを大事に馴致して良いほうに向いていますので、これからもじっくりと育てていきたいです」と話していましたが、その後に疲労のためか、馬場入りを拒むなどの気難しい面が出たので、中間に短期のリフレッシュ休養を挟みました。社長は「休養明けからは疲労感がなくなり、気性的にもさらに良いほうに向かっている雰囲気があります」と話しており、効果的な休養ができたようです。なお、本馬の競走名が【キャプチュード Captured(英語)「捕獲投げ」プロレスの投げ技の一種】に決定しました。


2017年2月

新冠町のNYSに在厩しています。屋内ダートコース2400mを22秒ペースのキャンター調教を行ない、社長は「集団調教の先頭を走らせると遊んでしまったり、嫌がってまじめに走らなかったりしますが、前方にほかの馬がいれば集中してまじめになってくれます」とコメント。本馬の性格について、社長は「普段は馬房やパドックなどで自らスタッフに寄ってきてスリスリしてくるほど甘えん坊なんですが、スタッフがいざ騎乗用のヘルメットをかぶって近寄ると逃げていってしまいます。よほど乗られるのが好きではないみたいですね」と話しています。OFFの際の可愛らしさと、スタッフの外見などによって的確な状況判断ができるという賢さを兼ね備えている本馬。トレーニングを重ねるにつれて、いずれは「しなければいけない事」をしっかり理解して、「お稽古はいや!」というワガママは解消するに違いありません。その後は坂路調教を開始し、これまでのメニューまたは屋外坂路1本の調教を行なっています。社長によると「坂路でも軽いキャンター調教を開始しましたが、坂路コースに入るとまったく遊ばずに集中して走ってくれています。この仔が納得できるようにじっくりと馴致しながら、騎乗運動が好きになってくれるように進めていきたいです」との事です。なお、本馬の姉リトルキッチン号が1月25日・大井3R・3歳110万で圧勝し、2連勝を飾りました。


2017年1月

新冠町のNYS(Noboru Yamauchi Stable)に在厩しています。測尺は体高155cm(±0)・胸囲179cm(+1)・管囲19.5cm、馬体重は438kg(+4)です。屋内周回ダートコースにて、ハロン22秒ペースのキャンター2400mを消化しています。「曳き運動や馬房ではとても大人しいんですけどね。手入れや調教中のふとしたきっかけでスイッチが入ってしまうと、人間に対して反抗的な態度を見せるのは相変わらずです。一朝一夕で改善されるたぐいのものではありませんし、焦らずにじっくり教育していきたいと思います。手がかかる馬ほど活躍してくれる、というのはこの業界の常ですからね(笑)」と社長は前向きに話しています。なお、和田(郎)師が管理するオジュウチョウサン号が、春の中山グランドジャンプ(JG1)に続いて12月23日の中山大障害(JG1)を制覇。同一年の春秋JG1連覇達成は史上2頭目となる快挙であり、稀代の名ジャンパーとしての評価を揺るぎないものとしています。


2016年12月

新冠町のNYS(Noboru Yamauchi Stable)に在厩しています。測尺は体高155cm(+1)・胸囲178cm(+2)・管囲19.5cm、馬体重は434kg(+1)です。引き続き屋内周回ダートコースにてダクとハッキングキャンターを消化しています。「相変わらず気分屋な面を見せていますね。大人しい日は集団調教の先頭を走って先導する事もできるのですが、かと思えば騎乗者を振り落とそうとしたり、馬場の真ん中で急に膠着したりする事もあります。そんな時は『俺に指図するんじゃねぇ』とでも言いたそうな顔をしていますよ(苦笑)。しっかりと人間との主従関係を築きつつも、無理強いして調教が嫌にならないように気をつけながら、じっくりと進めていこうと思います」と社長は今後の展望を話しています。なお、本馬の従兄ブルベアバブーン号が11月19日のもちの木賞(京都・D1800m)を2歳レコードタイムで快勝し、ダート重賞戦線の有力馬へと浮上しています。また、本馬の父ベーカバド産駒のハングリーベン号が11月23日の兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2・園田・D1400m)で2着と好走しています。


2016年11月

新冠町のNoboru Yamauchi Stableに在厩しています。測尺は体高154cm・胸囲176cm・管囲19.5 cm、馬体重は435kgです。初期馴致を終え、現在は1500mのダクと1500mのハッキングキャンターを実施しています。「こちらに移動してきてからもしっかりと飼葉を食べてくれていますし、ボディコンディションに不安はありません。普段は大人しいのですが、何か気に入らない事があると騎乗している人間を落とそうとするそぶりを見せる事がありますので、変な癖がついてしまわないように入念に進めています。基礎体力は豊富なタイプですから、軌道に乗ればどんどん調教進度を上げていけそうですよ」と山内社長は話しています。なお、本馬の姉リトルキッチン号が、10月5日の門別競馬2歳未勝利戦で、従兄ブルベアバブーン号が10月8日の京都競馬2歳未勝利戦で、それぞれ待望の初勝利を挙げました。また、本馬が入厩予定の和田(郎)厩舎に所属するオジュウチョウサン号が10月16日の東京ハイジャンプ(JG2)を制したのに続き、10月23日のなでしこ賞(阪神・D1400m)では本馬の父ベーカバド産駒のハングリーベン号が快勝し、2 歳ダート重賞戦線に名乗りを挙げています。


2016年10月

新冠町の対馬正牧場では、夜間放牧を行ないました。9月末時点での測尺は、体高155cm、胸囲177cm、管囲20.3cm、推定馬体重450kgです。管理予定の和田正一郎師は「当歳時に初めて見た時からとてもバランスの良い馬でしたが、欲を言えばやや線が細いかな、とも感じていたんです。でもこの1年でしっかり筋肉が付いて、とてもパワフルな馬体に成長してくれました。それでいて素軽い歩様を見せてくれますし、いいバネを持っていますね」と本馬の成長ぶりに目を細めています。順調に夏を越してくれましたので、10月初旬に新冠町のNoboru Yamauchi Stable(以降NYS)へと移動しました。NYSは昨年開業したばかりの新進気鋭の育成牧場で、山内昇代表をはじめとする情熱あふれるスタッフ一同は、モーリス号やジャガーメイル号など数々のトップホースに携わった経験を持つ腕利きぞろい。とりわけ2歳馬の仕上げには定評がありますので、本馬も早期デビューに向けて順調なステップを踏んでくれるのではないでしょうか。なお、本馬の姉フクノグローリアは9月18日の3歳以上500万下(中山・芝1200m)で待望の2勝目を挙げています。持ち前の末脚にますます磨きがかかっており、このファミリーの確かな成長力を再認識させてくれました。


2016年9月(解説)

この1年で全身の筋肉量が目に見えて増し、パワフルさが強調された立ち姿へと変貌を遂げました。それでいて重苦しさとは無縁のバネ感溢れる身のこなしは健在で、重心が若干下がった分むしろその推進力に磨きがかかったようにも感じます。父は伝統のパリ大賞を制し、凱旋門賞でも善戦した2400m戦線のトップホースでしたが、その産駒には父系のダンチヒ仕込みのスピードと運動神経を強調して伝える傾向があります。前進気勢もおしなべて旺盛なため、産駒が最も得意とする条件は芝1200m戦という意外な結果が出ています。ダンチヒの4×3を内包する本馬はその傾向がより強調されていると考えられ、スピード豊かなタイプに育ってくれそうです。母系は3頭のチャンピオンを輩出しているため、大振りのホームランタイプと思われそうですが、実際にはアベレージタイプと評した方が的を射ています。本馬の母もその流れを汲んでおり、4頭の産駒のうち2頭が中央で勝ち上がり、2歳の姉もハイレベルな道営認定競走で勝ち上がり目前。本馬もまずはシュアに当てていくことを目標に、その延長線上の特大アーチを思い描いています。


2016年9月

新冠町の対馬正牧場にて夜間放牧を行なっています。「体力的にも、そして精神的にも順調のひと言です。この成長曲線を崩す事なく秋を迎えたいと思っています」と話す対馬氏の一点の曇りもない表情から、満足感が伝わってきます。「このまま順調でさえあれば」という条件も、血統的な裏付けが支えているのです。対馬氏が「完全に父親似です」と言うその父親は、昨年から産駒をデビューさせているベーカバド。その初年度産駒は、中央、そして地方競馬で大活躍中。アップクォーク号がラジオNIKKEI賞で不利を受けながらも4着に追い込み、昨年秋のプラタナス賞をレコード勝ちしたエネスク号はレパードSで5着。ここまで3回出走した重賞で、すべて入着を果たしています。加えて、地方競馬では牝馬のキタノアドラーブル号が東海ダービーで2着。また、本馬の半兄リトルキッチンもレベルの高いホッカイドウ競馬のJRA認定競走で2着と、素質の高さを示しています。「今年に入ってからリーサルウェポンが愛知杯2着、ケイティープライドが函館記念2着と、近親馬が重賞戦線で活躍しているのも心強いばかりです」と笑顔が絶えません。


2016年8月(解説)

「欠点がないところが欠点と言えるかもしれません」と逆説的な言葉に大きな期待を込める対馬裕也さん。まだ幼さを残すものの、写真やDVDでご確認いただけるように、中型ながらゆとりのある好馬体を誇る。深い胸と大きな膝、そして狂いのない四肢は父譲り。生産者目線で「体型的には、仏3歳牡馬チャンピオンになった父親似」ときっぱり。種牡馬デビュー初年度から、芝・ダート双方の重賞戦線で産駒が活躍しているベーカバドに対する期待の高さが垣間見える。母は脚部不安に悩まされながらもダート短距離で2勝。しかし、昇級後の芝コース特別戦で差のない競馬をしていたことからもスピードを兼備していたのは間違いない。さすがはヒシアマゾンやアドマイヤムーンを擁する名門ファミリーだ。「この馬は性格的にも落ち着いていますので、芝の中距離までもつかもしれません。重心が低く幅も出てきているので、スピードタイプに成長してくれるでしょう」と熱く語ってくれた。


2016年7月(血統解説)

父ベーカバドはCape Cross産駒 11戦6勝 2010年のパリ大賞典(G1)、ニエル賞(G2)、ギシュ賞(G3)優勝馬 初年度産駒は現3歳馬 主な産駒 エネスク アップクォーク

母シルクヴァルキリーはダート短距離戦を主戦場としJRA2勝を上げたスピード馬 伯母シルクヴィーナスの産駒プレイアンドリアルは2013年〜2014年のNAR最優秀ターフ馬 4代母Katiesの流れを汲む母系からヒシアマゾン、スリープレスナイト、アドマイヤムーンなどを輩出


2016年7月

新冠町の対馬正牧場にて、夜間放牧を行なっています。体高155cm、胸囲175cm、管囲20cm、推定馬体重400kgです。本馬の父ベーカバドは、Cape Cross産駒として日本で初めて導入された種牡馬。Cape Crossは2頭の歴史的名馬を送り出しており、うちSea The Starsは2000ギニー、ダービー、エクリプスS、インターナショナルS、アイリッシュチャンピオンS、凱旋門賞と、三カ国のG1レースを6回も制覇。また、Ouija Boardは英オークス、アイリッシュオークス、BCフィリー&メアターフを2回、プリンスオブウェールズS、香港ヴァーズと、四カ国のG1レースを6回も制しています。この2頭を始めとして、Golden Horn・Able One・Seachangeなど数々の活躍馬を輩出した仏リーディングサイヤーにして、英・愛両国の2歳チャンピオンサイヤーがCape Crossなのです。その直仔であるベーカバドの産駒は、これまでのところ砂の深い地方競馬よりも中央競馬の芝や軽いダートコースでの活躍が目立っています。馬場の重いヨーロッパでの活躍が目立つCape Crossから出た父ですが、その産駒は日本のスピード競馬に合う傾向がうかがえます。本馬も、祖父よりも父の特徴を色濃く受け継ぎ、ベーカバド産駒らしい適性を発揮してくれそうです。なお、本馬が所属予定の和田正一郎厩舎は、所属馬オジュウチョウサン号が今年の中山グランドジャンプ(J・G1)、東京ジャンプS(J・G3)とジャンプ重賞を連覇。厩舎全体の成績も、ここ3週間で6勝と絶好調です。


2016年6月

新冠町の対馬正牧場にて、5時半から17時まで昼間放牧を行なっています。母のシルクヴァルキリーはダートの短距離で2勝を挙げたスピード馬。デビューまでに時間を要したため、未勝利戦2着2回で未勝利のまま500万クラスへ格上挑戦。8カ月の休み明けでも格上馬を相手にあっさりと勝ち上がり、500万クラスで2勝を挙げました。繁殖に上がってからも、2番仔のフクノグローリアが芝1200m戦で、3番仔のサムシングフレアはダート1800m戦でそれぞれ勝ち上がり、4番仔のリトルキッチンが今年デビューの予定です。母の兄には4勝を挙げたシルクヴェルリッツ、母の姉には京成杯(G3)を制したプレイアンドリアルを産んだシルクヴィーナスがおり、JRAでの勝馬を多く出している母系です。本馬も勝ち星を重ねて活躍してくれるに相違ありません。


2016年5月

新冠町の対馬正牧場にて、5時半から17時まで昼間放牧中で、3月と同じく日によっては夜間放牧を行なっています。青草が芽生えて美しい緑色におおわれはじめた放牧地を駆ける姿は実にしなやかで、綺麗な動きを見せています。社長が「お母さんのシルクヴァルキリーも470から500kg弱で競馬していたし、兄姉もフクノグローリア以外は大柄。父も小さい馬ではないから、この仔も大きくなりそう。もしかしたら500kg近くになるかもしれません」と話している様に、雄大な馬格を誇ります。気性面では、馬に対しては先月ご紹介した卑怯(笑)な攻撃をする事もありますが、人間に対しては大人しく、ハミ馴致もすんなりこなしたので、今後の馴致に心配はありません。社長は「性格も良くて賢いので、手がかかりません。競馬に行ってガラリと変わるかもしれませんが、どんなふうに成長してくれるか実に楽しみです」と話しています。


2016年4月

新冠町の対馬正牧場にて放牧中です。例年より早く暖かくなったため、日によっては夜間放牧を行なっています。社長によると「4月から始める予定の本格的な夜間放牧の予行演習という感じ。昼間放牧の場合の集牧時間になっても厩舎に戻りたくなさそうな日は、夜間も放牧してます」との事です。しかしながら、寒い日にはすぐに放牧地の出入り口に集まってくるので、そういう日は切り上げて集牧しています。相変わらず、馬房から出す時や集牧する時に「自分が一番でないと気が済まない!」という性格の本馬。社長が「時々、仲間の6頭と離れて1頭だけでポツンといる事もあるけど、急にほかの馬に近づいていって喧嘩を仕掛けていく事も。そういえば、背中が痒くて砂浴びをするために寝転がっている馬に対して、攻撃的に噛みつきにいくような卑怯な(笑)行動をしてたよ。そんな事をする馬はあまり見た事ないな」と教えてくれました。反撃に絶対不利な状況の僚馬を襲うとは、ある意味、すごく賢いのかもしれませんね。なお、近親のテンプルツリー号が3月6日・中山2R・3歳未勝利戦で勝ち上がりました。本馬も負けず嫌いな気性と賢さをレースで発揮して、早期に勝ち上がってくれる事でしょう。


2016年3月

新冠町の対馬正牧場にて、6時から16時まで昼間放牧中です。本馬の父ベーカバドは、2015年ファーストシーズンサイアーランキングで5位と、種牡馬として良好なスタートを切っています。社長によると「2015年は父の産駒を2頭生産しましたが、両方ともしっかりした馬体で良い馬っぷりですよ。今、母シルクヴァルキリーのお腹にもベーカバドの仔が入っています。父の仔たちの出来が良いので、2年連続で付けました。父は奥手血統だと思っているので、これからさらなる活躍を期待し、注目しています」との事です。父ベーカバドはフランス、アメリカで11戦6勝。2歳時は3戦3勝でシェーヌ賞(仏G3)を制し、3歳時にはギシュ賞(仏G3)、ニエル賞(仏G2)、そしてパリ大賞典(仏G1)を次々と制してフランス3歳チャンピオンに輝き、芝の中長距離を主戦場に重賞4勝の成績を収めました。優勝していない5戦でも、凱旋門賞(仏G1)4着、ブリーダーズカップターフ(米G1)3着を含み、いずれも重賞や準重賞で掲示板を確保するという驚異的な安定感を見せつけました。父の高いポテンシャルを受け継いだ産駒が、これから繰り広げてくれる活躍が楽しみです。


2016年2月

新冠町の対馬正牧場にて、6時から16時まで昼間放牧中です。社長は「昨年末までは夜間放牧をする事がありましたが、寒くなってから昼間放牧に切り替えました。これからは日ごとに日照時間が長くなってくるので徐々に昼間の放牧時間を増やしていき、雪がなくなるころには夜間放牧を再開する予定です」と話しています。ちなみに、本馬は集牧の際は誰よりも先に出し入れしてくれないと嫌がりますが、そのためにほかの馬と争うというわけではありません。社長によると「誰かを押しのけるのではなく、いの一番に出入り口に来て待っているタイプ。放牧地の出入りこそ積極的ですが、仲間とはいつも仲良くしていて、馬添いの良い仔です。母のシルクヴァルキリーはすぐ噛みついてくるなど少し気難しいところがありますが、産駒は総じて良い性格。兄姉もおっとりした性格ではありませんが、大人しめでしたよ。この仔も素直な性格で扱いやすいですが、レースになって母の強い気性が勝負根性として出てくれれば理想的でしょう」との事です。実際、本馬の姉サムシングフレア(父メイショウサムソン)は、やや晩成型なタイプでまだまだ成長途上にありながら、2戦目となる1月24日・中京1R・3歳未勝利で勝ち上がりました。本馬も、姉同様の負けん気を発揮して、勝ち星を重ねてくれる事でしょう。


2016年1月

新冠町の対馬正牧場にて放牧中。社長は「母の2番仔であるフクノグローリアが7月5日の福島に出走した時は、福島まで応援に行きましたが、長い写真判定の結果2着で悔しい思いをしました。その後に出走した札幌では1番人気で勝ってくれて良かったです。その姉は成長が思うように進まず体質が弱かったので初勝利まで時間がかかってしまいましたが、これからさらに成長してくるはずです。この仔は4月生まれながらも良い馬体をしており、フクノグローリアよりしっかりしているので、兄以上に期待しています」とコメント。父の初年度産駒はこれまで35頭が出走して7勝を挙げており、勝馬率17.1%と高いアベレージを誇ります。ベーカバド産駒のエネスク号が10月17日・東京9R・プラタナス賞で2歳特別戦に優勝。オルレアンローズ号が12月20日・中山5R・2歳新馬で勝ち上がっており、本馬はもちろんの事、これからも産駒の活躍が期待される種牡馬です。


2015年11月(解説)

秋の日差しが降りそそぐ放牧地を、軽やかに駆ける本馬に目を奪われた。ベルベットのように黒光りする美しいラインの馬体は、一見して父ベーカバドにそっくりだ。対馬氏が「よく似ているでしょう? この仔の出来があまりにも素晴らしいので、今年も連続して母の相手にベーカバドを選びました。無事に受胎してくれたので、楽しみです。無駄肉が付かないスラッとした体形からも、芝馬っぽく成長していくと思います」と目を細める。管理予定の和田正一郎師が「バランスの良い馬体で、歩きも軽く柔らかみを感じます。ベーカバドの産駒は今年デビューして、早くも芝・ダート、距離も問わずに結果を出していますが、この馬はどちらかというと芝向きかなと思っています」と評する通り、常歩やキャンターで見せる素軽い脚さばきとしなやかなフォームが目を引く。鋭い末脚を武器とする血統馬らしく、芝を舞台に活躍してくれる姿が今から目に浮かぶ。


2015年9月(解説)

近親のプレイアンドリアルは京成杯(G3)を勝ち、東京スポーツ杯2歳S(G3)2着で2014年度NARグランプリ最優秀ターフ馬に輝く。ヒシアマゾンやヒシピナクル、スリープレスナイトなど活躍馬を多数輩出しているKatiesの流れを汲む血統背景も本馬の大きな魅力だ。姉フクノグローリア(父ブライアンズタイム)は惜しい競馬が続いていたが、8月16日に待望の初勝利を挙げた。「初勝利まで時間がかかりましたが、これからさらに成長してくれるはず。この仔は、その姉よりしっかりしているので、姉以上に期待しています」と対馬氏が目を輝かせる。父ベーカバドは今年産駒がデビュー。すでに新馬で2勝しており、勢いに乗っている。「体型的には父に似ているのも好印象です。とにかく丈夫で、昼夜放牧でも風邪ひとつひかず順調に成長しており、基礎体力には自信があります。4月生まれながらしっかりした馬格なのが頼もしいですね」と対馬氏が熱く語る。母はダートの短距離を得意としたが、本馬はしなやかで綺麗なボディーラインを誇っており、スピードのある芝向きのタイプに成長してくれそうだ。


 
   
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