2025年4月（解説）

父ブルドッグボスはスピードとパワーを兼備した砂のトップスプリンターだった。2歳から8歳まで、実に6年を超える現役生活で45戦14勝。5歳時にクラスターC、7歳時にJBCスプリントを制するなど、重賞で何度も好勝負を演じた。馬体は“父ダイワメジャー×母の父デインヒル”の配合のイメージ通り、超が付く筋肉質だったが、その特長はしっかりと産駒に受け継がれている。現3歳のファーストクロップには、JRA勝ち馬であるブルドッグキングを筆頭にムッキムキの快足馬が多数。3月2日時点での中央と地方を合わせた全9勝を見ると、全てがダート1400m以下、かつ7勝が逃げ切りであるように、好スタートから先手を奪い、スピード任せに突っ走る競馬を得意としている。本馬もひと目で父の産駒と分かる体つきで、とりわけ胸前の筋肉量は圧巻。それでいて母父ディープインパクトの影響なのか、脚回りに適度な軽さがあるのは大きなセールスポイントだ。同じくブルドッグボス産駒でクラブ所属のローレルゼロを手掛けたパッショーネでの育成も心強い限り。この世代では最安値となる総額500万円の募集価格がお買い得だったと思える活躍を見せてくれるだろう。


2025年4月（2歳育成馬情報）

新冠町のパッショーネにて、屋外坂路2本を15-15のキャンター調教を行なっています。測尺は体高153cm・胸囲176cm・管囲19cm、馬体重は420kgです。

2025年3月撮影